持続化補助金
2022.02.28コロナを契機に既存の受講生の在宅での学習のためのシステムを導入した学習塾の例
事例詳細
【業種】教育業(学習塾)
【エリア】東京都足立区
【社員人数】5名
持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)
100万円受給額100万円
お悩み
例にもれず、コロナの影響が甚大な学習塾を経営しています。オンライン授業導入の必要性に迫られてしまいましたが、パソコンなどの環境整備が整っていない家庭の子どももおり(地域性かもしれませんが)、早急に何とかしなくてはなりません。
商工会議所の方に聞いたところ、持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)というものがあることを聞きました。テレワークのシステム導入などに使える補助金ですが、タブレットやWi-Fi購入などビジネス以外の目的(Youtubeを見たりゲームをしたり)に流用できるものは不可ということで、持っていない受講生には塾負担で貸与することにしました。
持続化補助金では、テレワーク(当方の場合、遠隔授業システム)のシステム開発費が対象になるとのことです。ZOOMなど無料ソフトで行うことも考えましたが、せっかくの機会なので、今後もさまざまなことに応用できる授業システムを導入することにしました。
クラウドソーシングサービスでかなりご無理を言って、150万円で開発してくださる技術者の方を見つけました。
その方と打合せしながら、子どもでも使いやすいシステムを構築していただきました。補助金は事後支給ですので、当面は当方が立て替えします。
持続化補助金の申請にあたっては、商工会議所の方のアドバイスを受けながら進めます。」「塾の先生ですから我々が指導を受けたいくらいですよ」と商工会議所の方に行っていただく中で、補助事業計画書などを作成し、WEBにて申請いたしました。
結果
審査に合格し、補助金100万円満額を受給することができました。新しく導入した受講システムは、突貫工事とは思えないほどしっかりしたもので、技術者の方には感謝しかありません。
児童、生徒にも好評で、これなら前向きに取り組むことができると言っています。対面授業基本の塾ですが、コロナ拡大期だけでなく、体調不良や家庭の事情の場合にも、このシステムを使って受けることができます。
家族旅行先から受講した生徒もいて、「本当に助かります」ということでした。受講生の口コミもあり、入塾する生徒が増えています。また、気持ちが折れて塾を退会してしまうケースはほとんどありません。
おかげさまで、前年比20%の売上増となり、貸与用に購入したタブレット代もあっという間に回収することができました。
この機会をネガティブではなく、ポジティブにとらえて、積極的な遠隔授業にも取り組んでいけたらと思います。
ピンチはチャンスであり、そのときの状況を見ながら最適な判断をするのは、塾での学習にもつながることであり、いいお手本を示せたと自負しています。持続化補助金にはとても感謝しています。
アドバイス
学習塾業界はコロナの影響を大きく受けています。飲食店のような給付金もなく、休業している余裕はありません。子どもたちの学びを維持するため、今回のような取り組みは大いに期待されるところです。
持続化補助金だけではなく、他の補助金も活用できます。もっと大掛かりないステムやタブレット購入費に充てられる補助金(IT導入補助金)もあり、それらを上手に組み合わせることで、よりよい遠隔教育システムの構築が可能になります。
今回は「急場しのぎ」の面もありましたが、腰を落ち着けて、素晴らしいシステム開発を各種補助金や助成金を使って行うのも大いに検討に値します。ぜひ取り組んでみてください。