持続化補助金
2022.02.28積極的なWEB広告戦略でターゲットを絞り絨毯爆撃することで新しい顧客開拓につなげた美容サロン
事例詳細
【業種】美容業
【エリア】埼玉県さいたま市
【社員人数】2名
持続化補助金(一般枠)
50万円受給額50万円
お悩み
さいたま市で夫婦で美容サロンを経営しています。私どものサロンの特徴は、夫が理容師の資格を持ち、妻の私が美容師の資格を持っているということです。
つまり、お客様の髪の毛のカットやまつ毛エクステなど首から上の施術ができるということです。夫については、理容師なのでかみそりを使って顔の毛を剃ることもできます。
主なメニューとしては
・全身のリラクゼーション、指圧
・脱毛(フラッシュ脱毛)
・髪の毛カットなど美容室のメニュー
・ヘッドスパ(夫担当)
・フェッショナルエステ(私担当)
などを行っています。美容室+スパ、リラクゼーションメニューという内容になっています。
これは大きな長所だと思うのですが、いまいち戦略がわからず、売上は低位安定という悲しい状況が続いていました。広告戦略がないのかもしれず、どうしたものかと近くの商工会議所へ行き、経営相談を受けることにしました。
経営相談の中で、「貴社の長所を十分にアピールできておらず、美容も利用もできる美容サロンであることを訴求できる層にアピールすべきだ」と言われました。
具体的なアピール先としては
「顔そりもできることで普段理容室へ行くことのない女性」
「床屋の延長でヘッドスパなどのメニューがあることを知らない男性」
の2つの層をターゲットに広告を打つべきだと言われました。前者は具体的には結婚式を控えた女性です。普段顔そりなどしませんが、ブライダルエステの一環として顔の産毛を剃ることがあるようです。
後者は普段から理容室(床屋)にしか行かない男性です。理容室のメニューにヘッドスパなどリラクゼーション要素があると、プラスアルファの要素として加点されるのではないか?ということでした。
ブライダルメディアと「男の〇〇」という中高年向けメディアに広告を出すことにして、そのための広告費を持続化補助金(一般枠)で補おうという戦略となりました。
持続化補助金の補助事業計画については、商工会議所の方のご指導のもの、しっかりしたものを作成することができました。
結果
持続化補助金の審査は通過率約50%とのことでしたが、無事に通過することができました。補助金なので事後支給になりますが、しっかり売上を伸ばして、事後審査もパスすることができました。
特に反響が大きかったのがウェディングメディアです。女性は産毛を剃ってもらいたいという希望は多いのですが、なかなか理容室へ行くこともできません。恥ずかしさというか気後れしている女性が多いのですが、美容サロンのメニューの1つとして、しっかりした技術のある理容師(夫)が顔そりを行ってくれることが非常にありがたいようです。
美容サロンならば敷居が低く、かつ、ほかにも美容のための施術そしてくれるので一石二鳥というわけです。夫婦二人で役割分担することで、それぞれの技術のシナジー効果が生まれ、新しいお客様も開拓することができました。
まさに、経営を持続化するために有効な補助金で、紹介してくださった商工会議所の方には大いに感謝しています。
アドバイス
広告宣伝費に利用できるのが持続化補助金のメリットです。今回の場合、すでに技術力もあり、必要な設備が整っている美容サロンでしたが、広告宣伝に特化して資金を投下することで、これまでにない層へ訴求することができ、売上増を実現しました。
会社を持続させるのは、設備投資や新商品開発だけではなく、これまでサービスを知らなかった人たちに知ってもらうことも要因として重要です。その意味では、持続化補助金の素晴らしい使い方だったと言えます。