サービス

小規模事業者持続化補助金

2022.02.23

東京都江戸川区の個人経営ハンバーグ店の持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)で顧客を大きく増した例

事例詳細

【業種】飲食業

【エリア】東京都江戸川区

【社員人数】3名

持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)

97万円

受給額97万円

受給事例サムネイル

お悩み

家族経営のハンバーグ店です。主人と妻の私、そして30歳になる息子3人で経営しています。狭い店内ながら、肉汁あふれる鉄板焼きハンバーグが売りで、近所の会社のランチや、主婦の方のお昼、ちょっとしたパーティーなどに使ってもらっていました。ただし、今のやり方では限界があり、特にHPなどもないので、口コミ頼り。新規顧客開拓の必要性を感じていました。こじんまりしたお店なので、一度に大勢のお客様におもてなしすることができないんですね。

そうした中で2020年冬に新型コロナウィルスの感染が拡大し、緊急事態宣言などもあり、お客さん一気に遠のいてしまいました。当店は、肉汁が鉄板の上ではねるハンバーグ(紙の前掛けをみなさんにしてもらいます)を狭い店内で食べるというのは、多くのお客さんが敬遠するようになりました。

アクリル板などを置き、席の距離を取ると、ただでさえ狭い店内に人が入らず、今までのような売上げが見込めません。どうしたものか・・・、と長年入っている東京商工会議所に行って相談したところ、この「持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)を紹介されました。

今までもたびたび、このまま狭いハンバーグ店を続けても・・と相談をしていたのですが、商工会議所の経営指導員の方から「ピンチはチャンスです!思い切って、移動販売でハンバーグやお弁当を売ってみてはいかがでしょうか?」と提案されました。その方も、うちのお店のハンバーグを食べていただいたことがあるので、味は保証済み(笑)です。

移動販売のための中古キッチンカーを持続化補助金で購入しました。小回りが利くボックスカーで、店で仕込んだハンバーグをその場で焼き、熱々を提供するスタイルです。ちょうど、鉄板焼きをやっていた中古キッチンカーがあり、それを多少改装して130万円で購入できました。

持続化補助金は上限100万円、補助率3/4なので、上限ギリギリ、97万円を補助していただくことができました。経営計画作成にあたっては、東京商工会議所の方に協力していただき、しっかりした経営計画書を作成できました。商工会議所が関与する補助金なので、我々のような家族経営事業者にとってはありがたいです。

結果

無事審査も通りました。何とか資金をかき集めて、キッチンカーを一括で購入。補助金は事業が完了してからの事後支払いなので、前払いできるのが大切です。

お店のお得意様に連絡して、ランチタイムには会社の駐車場などでハンバーグ弁当を販売する許可をいただきました。息子と私がキッチンカーでランチタイム営業、主人はお店でメニューを減らして一人で切り盛りすることにしました。

おかげさまで、常連さんの口コミもあり、毎日(違う会社に日替わりで行きます)キッチンカーの前に人だかりができました。ハンバーグソースを変えることでいくらでもメニューのレパートリーができるので、みなさん飽きずに通って下さり、毎週の楽しみにしていただいている方も多いようです。

おかげさまで、コロナウィルスの影響を跳ね返すことができ、特にランチタイムの売上は2019年の2.5倍になりました。キッチンカーの維持費を考えても、十分すぎるほど利益が出ています。一時的なものとして移動販売をするのか、それとも今後も続けるのか悩んでいますが、やはり熱々の鉄板から肉汁のジュウジュウという音の中でハンバーグを食べてもらいたいので、夜はお店に絞って状況が改善するのを待ちたいと思います。

持続化補助金に助けられ、新しい販路を拡大することができ感謝しています。

アドバイス

店舗を広くすることはできないので、お店のキャパシティ的な拡大はできません。しかし、IT導入補助金やものづくり補助金を使うと、さらにテイクアウトやデリバリーシステムを導入でき、ハンバーグ弁当をより多くの人に召し上がっていただくためのシステム作りが可能になります。狭いお店でもテイクアウトやデリバリーならキャパシティは関係ないですからね。

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